期間工で稼いだ

鏡餅を作るバイト体験談|稼げたバイトの話

夏の短期のバイトでしたが、鏡餅を作るバイトをしたことがあります。

求人広告で見つけた自宅から近い会社で10日間だけ。時給1200円。

自転車を使えば交通費もいらないし、これは結構いいバイトだと思ってさっそく電話をして面接を受けに行きました。

私の他にもたくさん面接に来ていましたが、ほぼ全員採用されていたようです。

それもそのはず、もち米を打って餅にする以外はすべて手作業だったからです。

クーラーもあまり効いてない湿気でじめじめした部屋に並べられたいくつもの長いテーブル。

そのテーブルを挟んで男女関係なく5人づつ並ばされます。社員さんによってつきたての巨大な餅が無造作にテーブルの上に置かれ、バイト達はそれを指示された大きさにちぎって熱さを我慢して丸めて、それから平らになるまでひたすらバンバンとテーブルに打ちつけます。

自分達が作っていたのは、鏡餅の下の部分だったので、かなり重量があって、ほぼ力仕事でした。

難しいのは、粉をつけながら形作っていくので、ヒビが入りやすいことでした。

ヒビが入れば、また蒸し器に逆戻りになります。粉がつきすぎていれば廃棄です。

とにかく量が多いので廃棄になると、もったいないという罪悪感が込み上げてくるので始終緊張しっぱなしでした。

中心に餅を集めるようにこねながら丸くして平らにする。それだけの単純作業でしたが、ひとつ作るだけで息が上がります。しかも熱々なので手はほぼやけど状態。

みんな、「熱い、熱い」」と言いながらテーブルに餅を打ちつけてました。

ノルマは特にありませんでしたが、初日は7時間働いて5個作るので精一杯でした。

それでも日を追うごとに慣れてきて、手際よく作れるようになってきました。

手の熱さも気にならなくなり長い時間餅に触れられるようにもなって、ヒビを入れずに作れるようになれば社員さんに褒めてもらえるので、ちょっとした職人になったような気持になっていました。

とはいえ、さすがに10日間終えると、餅どころか白いものを見るのも嫌になっていましたが。

これがいわゆる職業病かと初めて知ったよい経験でした。

社員さんは、やっぱり職人さんだなという感じでした。

社員さんは主に機械で餅を作っていましたが、タイヤほどの大きさのある餅をコントロールよくテーブルの上に投げてきます。それもバイトに当たらないように、テーブルのほぼ真ん中に的確に。

これには、バイト達みんな、「すげえ」と感心していました。

仕事中は怖い社員さんも、昼食の時間になれば気さくなものでした。私は主婦だったので、女性の社員さんとは夕食の話をよくしていました。それから子供の進路のことや、夫の愚痴をよく聞いてもらっていました。

男性の社員さんも、よく「きつくないか?」「水分摂りなさいよ」と気にかけてくれました。

中には、自分が一番な社員さんもいて、ちょっと餅作りが上手くできるとわざと粗を探してけなしてくる腹立たしい人もいましたが、そういう人は他の社員さんにも嫌がられていて、その愚痴がまた昼食の時間の話のタネになっていました。

夏の鏡餅作りは暑くて湿気が多くて大変でしたが、いい思い出しかなくて、「来年もまたおいで」と誘われると「はい」と返事して、すっかりその気になっていました。

高収入のバイトは甘いもんじゃありません。ほとんどの仕事がきついと思います。

きついから時給も高いわけで、それは納得できますが、続けられるかどうかはやはり職場環境と人間関係だと思います。

人間関係がよければ、たぶんどんなバイトや仕事にも耐えられると思います。

だからこれからバイトを始めようと思う人は、短期であれ長期であれ、まずは人間関係をしっかり見極めてから続けるかやめるかを選択してほしいと思います。

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